BOOK / 幻の随筆集『犬』

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昭和29年に発行されたものを再編集した200pほどの文庫本を読み終えて

かつて名犬・番犬・野良犬と暮らした作家達の幻の随筆集『犬』の中から一部抜粋

川端康成 編【わが犬の記】昭和七年

文は人なり」と同じで「犬は人なり」「犬は飼い主の鏡なり」
ほんとうに犬を愛し ほんとうに犬から愛されるには 一人一犬が良い
犬は犬よりも人間が好きである
犬は人間から愛されるために生き 人間を愛するために生きている
犬は主人に対して不機嫌な時がない
出産から離乳の頃までの子犬を母犬と共に育てるのが 一番楽しい
傍についてお産の手伝いをしてやると新しい命の誕生の喜びに打たれる
この世の恐れを知らぬ子犬がだんだん飼主の感情のなかへ
移り住んで来る経路は とりわけ面白い

川端康成 編【愛犬家心得】昭和八年

数を少なく 質をよく 一人一犬を原則とするが心得

雲や水を眺め 草花を賞でるのと同じように 犬を通じて
自然の心に入るのが なにより・・・

犬の妙味は 自分がへその緒を切ッてやッた子犬を育て上げないと
十分には知れない






一部の飼主達が平気で放飼いにする地域に移住してしまた事もあり
夫婦で議論を重ねギリまで思案し尽くしたあげく
二年前に将来的な病気なども考慮し
「セブンの避妊手術」をしていただきました
一番楽しい事を放棄してしまッたンやねェ私達ィ!
「セブン」を大事にしようと思うわぁ・・・